地理
柏市(かしわ)市は千葉県の北西部に位置し、地勢は概ね平坦であり、下総台地の広い台地上を中心に、市街地が形成されています。面積は114.74 km²で、千葉県の54市町村で15番目の広さです。鉄道は都心から放射状にJR常磐線とつくばエクスプレスが、南北には東武線が通り、JR常磐線と東武線が交差する柏駅周辺は商業拠点、繁華街として発展していますが、東京のベットタウンとなっています。2020年統計では夜間人口は千葉県では5番目に多い約42.5万人、昼間人口は約39万人です。
歴史
江戸時代には水戸街道の宿場町である小金宿と安孫子宿の中間に位置する小さな集落でした。明治時代の1896年に常磐線柏駅開業により柏の発展が始まりましたが、本格的な住宅地開発は常磐線が電化された戦後からです。1954年に田中村・柏町・土村・小金町の一部・富勢村の一部が合併し東葛市となり、同年内に柏市と名称変更されました。1960年代より東京のベットタウンとして開発が進み、大規模な団地などがつくられ、人口は急激に増加しました。
肝臓病の医療機関
2024年10月現在、市内には日本肝臓学会の認定施設であるがん研究センター東病院と関連施設である東京慈恵会医科大学附属柏病院、柏市立柏病院、おおたかの森病院、柏厚生総合病院の4病院のほか、名戸ケ谷病院、柏たなか病院、辻中病院柏の葉、千葉柏リハビリテーション病院の4病院と新谷医院、柏健診クリニックなどの3診療所に肝臓専門医が在籍しています。
観光
観光スポットとしては、風車前の花畑で四季の花(チューリップ、ヒマワリ、コスモスなど)が楽しめるあけぼの山農業公園、江戸時代末期築造で国の重要文化財に指定されている豪農の名主であった旧吉田家住宅、広大な敷地に芝生広場・樹木林や花壇・スポーツ施設・文化施設などが整備されている県立の柏の葉公園などがあります。特産品としては、かぶ(生産量全国1位)・ねぎ・ほうれん草・イチゴ・梨など農産物、柏火山焼・柏ゆうまいなど菓子、ビーズ細工・関東牛刀など工芸品などがあります。