地理

杉並(すぎなみ)区は東京都の区部(23区)の西部に位置します。地形は武蔵野台地上にあり、全体的になだらかな高台です。面積は34.02 km²で、23区中8番目の広さです。JR中央線沿線を中心として商店街が発達していますが、多くは自然が豊富な閑静な住宅地域です。2015年統計では夜間人口は23区中6番目の約56万人、昼間人口は約48万人です。

歴史

江戸時代は武蔵国の一部で江戸の城下町には含まれていませんでした。区名の由来は青梅街道沿いに植えた杉並木があったことに始まります。杉並は江戸時代を通して純然たる農村地帯でした。明治・大正時代も東京市15区に含まれない地域であり、関東大震災後に多くの文化人や学者が都心や下町から移り住みました。昭和時代に東京市に編入し、1932年に区域拡張により杉並町・和田堀町・井荻町・高井戸町の4町の区域をもって杉並区が誕生し、1943年に新たに都制施行とともに東京府東京市は東京都となり東京都杉並区になりました。

肝臓病の医療機関

2024年10月現在、市内には日本肝臓学会の認定施設である杏林大学医学部附属杉並病院、河北総合病院、荻窪病院、清川病院の4病院のほか、杉並リハビリテーション病院、城⻄病院の2病院と河北健診クリニック、⽯沢クリニック、いりたに内科クリニック、久我⼭駅前メディカルクリニック、つかだクリニックなどの10診療所に肝臓専門医が在籍しています。

観光

観光スポットとしては、源頼義により建立された武蔵国の三大宮の1つであった子育て・安産に御利益がある大宮八幡宮、大田黒元雄の遺族から区に寄贈され回遊式日本庭園の大田黒公園、源頼朝が戦勝を祈願して八幡大神を主祭神とするようになった井草八幡宮などがあります。特産品としては、1号店が区内の阿佐ケ谷にある東京土産の代名詞である東京ばな奈など菓子、トマト・枝豆・葱・キャベツなど路地野菜、葉ボタン・ベコニア・シクラメンなど花卉、椿・松・サザンカなど植木、栗・梅・柿など果樹などがあります。