肝臓病克服と患者支援のための組織として、肝炎・免疫研究センター、ウイルス肝炎研究財団、日本肝臓学会、日本肝臓病患者団体協議会などがあります。
肝炎・免疫研究センター
肝炎・免疫研究センターは、国立研究開発法人国立国際医療研究センター研究所の1部門として2008年に設立され、肝疾患研究部や肝炎情報センターで構成されています。肝疾患研究部は、肝疾患の診断、治療につながる研究を展開しています。肝炎情報センターは、肝炎診療水準を全国的に向上させるため、肝疾患診療連携拠点病院間の連携支援を基盤として活動を行っています。
ウイルス肝炎研究財団
公益財団法人ウイルス肝炎研究財団は、肝炎ウイルスに起因する肝炎、肝硬変、肝がんなどの診断、予防および治療方法の調査研究ならびにその助成、ウイルス肝炎の診断および予防に関する知識・技術の普及を図ることにより、国民の健康と福祉の向上に寄与することを目的に活動しています。
日本肝臓学会
一般社団法人日本肝臓学会は、1965年に設立された学術団体で、肝臓学に関する研究の発表・連絡、知識の交換などを行うことにより、肝臓学に関する研究の進歩、普及を図ることを目的としています。学術集会の開催、学術誌・学術図書の発刊、肝臓学に関する研究の推進、肝臓専門医の育成による国民の健康増進への寄与、肝臓病の診断・治療に関する普及などの事業を行っています。具体的には、市民公開講座の開催、肝がん白書・ガイドライン・パンフレットなどの発刊などを行っています。
日本肝臓病患者団体協議会
日本肝臓病患者団体協議会(日肝協)は、東京肝臓友の会など全国の肝臓病患者会83団体で構成され、肝炎患者さんをネットワークで結んでいます。肝臓病患者さんとその家族の人への情報提供、療養環境改善のために国や自治体への働きかけを行っています。各肝臓友の会は、病気を医学的に正しく捉え、病気と真正面に向き合って闘う心意気を持つ、病気を克服する環境を作り出す役割を担っています。